PROJECT 2 杉のルアーで鮎アマゴ

プロジェクトテーマ;杉やハードウッドの持っている可能性を引き出してみる
昔からのもったいない精神を考えた時、これからの商品は修理がしやすいことも一つの価値となるのではないでしょうか。
大量生産、大量消費、直すくらいなら新しいもの買ったほうが安い、よく聞くフレーズ。根っこが合理主義の私もその一人。
これはABSルアーの否定ではなく、リペアラブルの価値、使う意味のある材料を使うというところに光を当てるプロジェクトです。

製品紹介

鮎用友ルアー初号機

85mm/フローティング
価格¥3,600(税込)
 
 
 
【このルアーについて目次】
 
どんな感じでやるの?
まず、ルアーで鮎を釣っていい川がそんなに無いので、河川漁協に確認しましょう。
静岡県の川で2022年3月時点で分かっているのは芝川(稲子川ルアー友釣り区間)原野谷川。
鮎と言うとタイツを着て水にどっぷり浸かって釣っているイメージがあると思いますが、支流の安全なところで手軽に楽しむことをメインテーマに開発しています💡

オトリと違ってルアーは弱りませんので糸はナイロン1号、一番下に錘結束用のスナップ、ブラックバスでウエイトを止めるのに使うゴムを2個、そのゴムの間に撚り戻しスナップ。見失わないように目印を付けましょう♪

そしてすごくざっくり言うと鮎のいるところにそ~っとルアーを入れて定位させる。やるのは基本これだけ!
流れが緩ければハリスは短め、早ければ長め。針が底に付きっぱなしにならないように意識してください。
できれば水中をフラフラ舞う感じに♪
 

 

なぜフローティング?
誘導式の下錘仕掛け、名付けて「佐々木式誘導仕掛け」 大したことないを前提に設定されているので、例えば仕掛けの上側のズレ止めゴムを上にずらして誘導幅を大きくすれば、錘を底に置いて糸を緩めたときに勝手に水に乗って泳いでくれます。
これがシンキングではできないんです💡
ウッドでやるメリット
ほとんどルアーを無くさない!!
下錘なので引っかかっても錘が切れて誘導下側のズレ止めのゴムでルアーは抜けずに回収可能。
ABSと違って塗装の剥離や塗り直しもやりやすいのでとってもエコです💡

 

自分的なまとめ
「稲子川でさぁルアーの友釣りを解禁しようと思うんだんけど、本当に釣れるか試しにやってみてよ」
芝川漁協事務局からのラフな無茶ブリ電話からすべてが始まったわけですが(笑)
鮎と言えば渓流釣りの代表格であり、夏の風物詩。
いい大人が目が飛び出るほどの高級竿を手に完全装備で夢中になる。
道具、仕掛け、水況の読みなど釣り師としての総合的力が試される…らしい
 

そんなパンドラの箱を開けて思ったこと!
 
思っているほどオラオラで絡んでくる鮎がいない(´;ω;`)
 
聞いてはいたことですが、追いの良い縄張りを持っている鮎は優秀な鮎で、そんな優秀な鮎ほど抜かれていくもんだからシーズン終盤に残って種を残せるのは残念な弱い鮎達。
自然界の法則の逆現象が長く続いているものだから悪い意味で良い子ちゃんが増えてしまったということでありましてまさに草食系(笑)、川を覗けばわかりますがたくさん群れて仲良く泳いでますがな💧
こんな感じなんで、ミノーのような強烈な物体が近づいてくると散ってしまうことが多くて最初は面食らいました^^;

よって群れを刺激しない「サイズ感」「地味なカラーリング」そして「無駄に泳がせない」に行きついたわけですが、強い鮎ほどバッチリ追星がはいるので、先ほどの理屈で言ったらうっすら入れるくらいがいいんでしょうけど、この辺は私的な趣味です( ´艸`)

狙うポイントに関してもよ~く見ていると同じようなところを通ったり、じゃれついて落ちてきてターンするところがあって、水のヨレがきついところはそれがぎゅっ!とまとまってくる。そんな「掛けやすい場所」があります。
そして、魚から距離を取って細心の注意で近づいているつもりでも、鮎には察知されてポジションを変えられています。
ですが、それを逆に利用して先ほどの「掛けやすい場所」に魚が行くよう立ち位置を考えるのも一つのテクニックです。

なんだか、これって釣り?って言われちゃいそうですけど(笑)
魚の背景や特性を観察、勉強して道具やアプローチを最適化していく作業こそ釣りの神髄とするならばこれも立派な釣りだと思います!

そして何より、綺麗な川で釣った鮎はうまい!!
釣った場所で味も違いますから試してみてください^^